根拠ある事業計画

事業計画を活用して成長へ

 予算を作成する際よく見受けられるのが、「前年比10%増」で売上高の予算を作成してしまうケースです。この作成の方法は簡便ですが、大きな欠点として数値に根拠がないため、予算を達成した場合でも予算が未達の場合でもその「原因がつかめない」ということです。

 単に「前年比10%増」というだけでは、その売上を上げるための施策(根拠)がともなっていないため、PDCAサイクルのC(評価)とA(改善)で原因がつかめず改善も行えず「明日の成長」へとつながらないのです。

 例えば、「イベントを行い新規ポイントカード会員を獲得する」という施策(根拠)で、売上高を150,000円(月々新規顧客50人×単価3,000円)アップするという根拠を明確にした予算を作成するなら、万が一予算売上に達成しなかった場合でも、そもそもイベントに新規顧 客の来客数が少ないのならば「イベント内容の修正を行う改善が必要」ですし、来店客の新規ポイントカード入会者が少ないのならば「レジでの声掛けの改善もしくは、食事中におけるお声がけを行う等が必要」だというように、未達原因が分かり的確な対策を打つことが可能となるのです。
根拠ある事業計画