失敗の許容

失敗を許容する

 現代は外部環境がめまぐるしく変化し先が読みにくい環境にあり、計画を立ててもなかなか思い通りには進まない状況にあります。しかし、厳しい状況であるからこそ知恵を絞り施策を考え行動し失敗を繰り返し試行錯誤の中から、その施策に磨きを掛け、実際に「勝ち抜く施策」へと仕上げ、実行している企業こそが結果を出せるのです。

 

 Googleアジア太平洋地域担当社長であるカリム・テムサマニ氏が「グーグルにおいては失敗することが推奨されており、失敗について議論することが求められている。失敗を振り返らないことが最大の無駄だ」と発言しています。また、ダイヤ精機社長 諏訪貴子氏は著書で「ダイヤ精機では失敗したことを問題視することは一切しない。むしろ、新人社員には失敗を推奨している。失敗から学ぶことは非常に多い。チャレンジして失敗すること、不良を出すことは大いに結構と考えている。逆に、私は新人のミスが少ない場合は”なぜこんなにミスが少ないの?”と追及する。確実にできることにしか手を出さず、難しい加工に挑戦しようとしていないと受け止めるからだ。」と書いています。

 

 前述した様にめまぐるしく変化し先が読みにくい環境下において、一度も失敗せずに最良の策を見つけ出すことは至難の業です。その様な状況において、失敗を許容できない企業文化のままでは、誰もリスクを冒してまで挑戦しようとはしません。従業員が、リスクを冒すことを避け変化を恐れ現状維持体質となっては、その企業はやがて時代の変化について行けなくなり、右肩下がりの業績となり退場とならざるを得なくなってしまいます。

失敗を許容

 

変わるリスクを恐れ
変わらないリスクをとり続けるものに成長なし

 今までのやり方と違うやり方を行うには、リスクが伴います。ましてや失敗すればその責任を問われ評価が下がるとなると、怖くて誰も挑戦などしません。
 しかし、環境の変化に対応せず現状維持というリスクをとり続ければ成長はありません。