経理規程

経理規程.マニュアル項目例

 月次は、毎月同じ適正なルールに則って処理を行わなければ意味がありません。税法や会社法とかけ離れている方法で行っては、銀行への提出資料や税務対策として全く役に立ちませんし、月毎に違う処理方法で行っては月々の比較ができません。しかし担当が変わったり・時間が経つと違う方法で処理してしまうこと多々あり、更には重複・矛盾・欠如などの不整合が発生しやすくなる原因ともなります。これらを防止するためには、会社のルールとして下記のような規程を体系化(関連付け)し、管理することが必要となります。

経理規程の構成 例

構  成 関連規程・マニュアル
勘定および
会計帳簿
  • 勘定科目マニュアル
金銭および
資金業務
  • 金銭出納マニュアル
  • 小口現金マニュアル
棚卸資産
  • 棚卸資産管理規程
  • 実地棚卸実施マニュアル
債権・債務
  • 与信管理規程
  • 販売管理規程
  • 購買管理規程
  • 外注管理規程
  • 与信管理マニュアル
  • 販売管理マニュアル
  • 購買管理マニュアル
  • 外注管理マニュアル
固定資産
  • 固定資産管理規程
原価計算
  • 原価計算規程
  • 原価計算マニュアル
(連結)決算
  • 年度決算マニュアル
  • 連結決算マニュアル
予算管理
  • 予算管理規程
  • 予算管理マニュアル

勘定科目体系表

 経理規程は、上記の様な各種規定を体系化(関連付け)し管理することが理想ですが、中小企業でこれを全て作成するとなると時間も手間もなく、作成する人材もなかなかいません。
 そこで優先順位を付けて優先順位が高いものから作成していきます。優先順位は会社の状況にもよりますが、一般的は「勘定科目体系表」から作成するのがよいと思います。作成するのに高度の知識が必要ではなく、普段の処理方法をまとめればできますし、また書面化していないと担当者によって処理方法がよく変わるものでもあるからです。例えば、コピー用紙代は担当者によって「消耗品」「事務用品」「雑費」等のどの勘定科目にで処理しているかはバラバラなことはよくあることです。これらが、バラバラですと比較ができませんので、処理の統一化を図るためにも「勘定科目体系表」必要です。
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